聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』、『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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昨日も書きましたが、東方の操兵は、〈素体根〉と呼ばれる半生物を仮面に植えつけて、培養液の中で育てます。
では、この素体根ってなんなのかというと、聖刻の力を吸って成長する「物体」です。生き物のように振る舞いますが、聖刻とセットにしないととても生物には思えない物体(木のような表面&硬さ。植物ではないが——例えるなら削る前の鰹節?)でしかありません。仮面にくっついてると、うねうね動いて怪しげな生き物にしか見えないのに。
で、これが育つと骨っぽい組織や血管などが形成されていって、培養槽から取り出しても大丈夫になります。途中で取り出すと死ぬ(壊れる?)か、そうでなくても使い物にならない状態になってしまいます。修正はききません。
取り出せる状態ならしばらく保存はきくようですが、補器への馴染みが悪くなっていくので、頃合いを見極めるのが大事だと思われます。まさに匠の技。
いい具合に育った素体操兵は、足りない骨格や血管、心肺器、あと筋組織を持たないので筋肉筒と冷却用の導水管なんかを接続して、一個の機体として組み上げて、とりあえず動く操兵が出来上がります。この段階では中身はむき出しですが、案外グロくはありません。素体部分が肉というよりでかい鰹節なので。つやつやしてるやつじゃなくて、カビて黒っぽい方の。でも血管は見える。
ここまでできたら、あとは西方の鍛冶師でもなんとかできるレベルです。機体に合わせた鎧を作って取り付けるだけですから。
ただ、機体の作りがかなり違うので、鎧に関しても独特のノウハウが必要です。東方と西方の鎧の意匠は相当違っています。あれは文化的なものもありますが、東方操兵の構造に最適化された結果でもあるのです。
加えて、名人の作った鎧には霊的な力がこもる場所なので、西方の鍛冶師では東方製の機体のポテンシャルを完全に引き出すのは非常に難しいでしょう。
ま、どこにも天才ってのはいるもんですが。ランツ・ワドゥール作った人とかね。あれ、誰の作なのか決めてないんですけど。
日下部匡俊
いやしかし、ランツ・ワドゥールの名前拾うのに、テキスト引っ張り出して延々読んじゃってましたよ(この間約30分)。ううむ。
ショク・ワンってそうか、ああいう感じの強さか。当時からナグンの設定はあったので、差別化するの大変だったんだよなー。いま思い出しました。デイルが操兵乗る以外無能だったので、能力的に成長する主人公はステロタイプなんだけど新鮮だった記憶があります。