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Twitterなんかで呟いていただいても気づかない可能性があるもので。すいません。
というわけで、このあいだTwitterで見かけた話でひとつ。
秘装練法という術法があります。位置づけとしては、失われた古代の強力な秘術という扱いです。練法の一種ではあるのですが、互換性はあまりありません。というか、秘装の術を簡略化して、「誰でも」使えるように作り直したのが現行の練法と言うこともできます。
現状の練法だって相当資質に負うところが大きいんですが、秘装の術はそれ以上に個人の生まれ持った才能に左右されるところがあるようです。というわけで、なんでワースブレイドの時代に秘装の使い手がいない(少なくとも表向きは)のかといえば、その資質を持つ人間が、失伝する程度の期間生まれてきていないからです。
なので、聖刻教会にも現在秘装練法の使い手はいません。術そのものは残っているようです。これは秘中の秘として、練法師たちがどこかに隠しています。いずれにしろ、完全な形で残っているとは考えにくいでしょう。
秘装練法の使い手としては、秘装八者と呼ばれるネイティブ操兵のみなさん(操兵の原型になったと言われる半神)、あとは西方の3賢者(すでにそのうちの1人ゴー・ゴーズはアハーンにいない)が挙げられます。他にもいるかもしれません。
完全な使い手は秘装八者だけです。何しろ彼らは秘装練法を体現しているような連中なので。拙著、『双天の聖王』で何人か出てきてますが、〈気〉の体現者は最後にベルリたちを地上に運んだあの風です。たぶん操兵の形態もありますが、あの風の状態の方が本人にとっては快適かもしれません。
有と無とあとなんだっけ、この3人は残りの5人も見たことがなかったりして。存在は知覚してますが。
あれですね、教会内で秘装練法の秘密をめぐる暗闘とかあるかもしれませんね。なんでそんなものを手に入れようとしているのかはわかりませんが、案外こういう才能で使う術の類って西方の方が得意かも。全部機械化してなんとかしちゃおうとするから。
実際にできるかどうかは知りませんが、ゴーラン結社の秘匿していたズィーダル・ハークスが使った「剣」みたいなのがあるんで、なんとかできちゃう可能性もちょっとはあります。
というわけで、西方の練法師匠合(=ギルド)あたりが教会に喧嘩売るとか、秘装練法を奪い合うってのはそういう流れでの出来事かも。
って考えるとなんかお話一本書けそうですが、そんな余裕かましてる暇はありません。いまんとこ。
日下部匡俊
ああ、ここんとこ書いてる内容は、全部『ワースブレイド』『剣の聖刻年代記』だけで通用する内容です。1092と違うじゃん! と突っ込まれてもちょっと困ります。ちょっとだけ。