聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』などをご一読いただければ幸いです。
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オリンピックのフィギュア男子決勝と、朝日新聞杯の決勝を立て続けに見てて、なんだかえらく痺れました。
どっちも凄すぎて頭が麻痺してるところです。特に藤井聡太氏の早指しの強さ(時間切られてもミスが極めて少ない)と、なんか神の一手みたいな四四桂とか。結果だけ見ればなるほどって思うけど、普通あんなの思いつかないですよねえ。まあだからプロ棋士なんだけど(ぷろきしって打ったら最初にプロキシって出るのはやはりPCの日本語変換ゆえか)。

素人頭だと、とにかく攻めることにしか考えがいかないもんですが、一見迂遠な手が重大な一手になってるのを実際に見ると、ああこりゃ本当に選ばれた人がやるものなんだなあと思いました。
将棋物に限りませんが、このタイプの話って嘘局面とか書けませんから、敬遠してたんですけど(だから、何月のライオンとか何王のおしごととか、本当にすごいなあと思ってますよ。棋譜とかがっつり読み込んで理解できてないとダメだし。お金あればアドバイザーさんに頼んでって手もありますが)、こういうの見るとなんとかしたいなあって思いますね。かかる労力が桁違いなんで、やっぱり冷静になると厳しいんですけども。
もともと将棋って戦場のシミュレーション発祥らしいので、そういう意味では聖刻シリーズとの相性はいいはずです。聖刻群龍伝なんかはもろにモチーフとして使ってますが、それはおくとしても、前にも書いた通り、普通に将棋に類するゲームはこの世界に存在するはずなんです。それがどういうものかはともかく、世界の中で将棋の名人たちってのは、権力者に結構大切にされていて(娯楽的にも、実用的にも)、一定の地位を占めている可能性が高いと思ってます。
少なくとも、アハーン大陸のような世界なら。

そうすっと、将棋指しを使って代理戦争とかもありそうだなー。戦場に引っ張っていかれて軍師やらされるとか。戦略眼はかなりのもんだと思うので。単に将棋も指せる軍師じゃんそれって話もありますが。
でも本当に、将棋の結果が国家間の力関係に直接影響する状況とか、ちょっと興味あります。やはり前も書いた通り、戦争なんて状況がそろわなければ割りに合わないことなんで、こういう形で決着をつけようとするってのは別にありえないことじゃなかろうと。ただし、将棋指しに対して直接実力行使を試みる可能性は否定しません。個人レベルなら、暴力の行使はそんなに効率が悪いことではないので(倫理的なものは別ね)。

日下部匡俊

スケートの方はもうこれお話でやったら「そんなのあるわけないだろ! 読者なめてんのか!」って言われそうですよね。ねえ。最近本当にそういうの多いよなー。まあそれ言えば将棋の方もそうか。